千と千尋の神隠し
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千と千尋の神隠しはスタジオジブリの映画のひとつです。千尋という10歳の子が、神様の世界に迷い込んで、湯婆婆という魔女の油屋で働きながら、自分の力で両親を助ける話です。
メインキャラクターは、千尋、ハク、釜爺、湯婆婆、そしてカオナシです。
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翻訳を確認したときに一番面白いと思った部分は、油屋でお客様に使われる挨拶でした。トルコの文化は日本の文化と違うので、この挨拶の場面には、オリジナルのバージョンと違う意味になってしまった訳もあります。「お早いお着きで」は「Sizi
görmek ne güzel」、「お待ちしてましたよ」は「Sizi özledik」になりました。油屋はトルコの「Hamam」と似ているので、「よくお休みになられましたか」は「Sıhhatler olsun」になって、本当に上手な訳だと思いました。「よくお休みになられましたか」には質問の意味がありますが、トルコ文化ではこの訳の方が自然なので、特に気に入りました。
色々な意味がある「よろしくお願いします」は、千尋が油屋で初めて自己紹介した場面で「Çok
çalışırım」という意味で訳されました。
そして、日本の文化だけにある言葉の訳もありました。「お団子」は「Şifalı
Kek」になりましたが、食べ物の名前なので、私だったら訳さずに「dango」のままにしたいと思います。
「番台」は油屋にある受付ですが、訳では「Usta Başı」になりました。そのため、場所の話が人の話になってしまいました。
「エンガチョ!
切った!」も特別な表現なので、トルコ語の訳では説明がされていました。
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次に、訳が間違っていると思った部分を見せたいと思います。
「魔女の弟子」は「Büyücünün
çırağı」、「魔女の契約員」は「Cadının mührü」と訳されました。どちらも湯婆婆のことについてなので、同じ言葉で訳したほうがもっといいと思います。
それから、「おじさん」の訳です。湯婆婆と銭婆は千尋から「おばあちゃん」と呼ばれたとき、訳も「Büyükanne」になっていますが、釜爺は「おじさん」と呼ばれた場面で「Kamaji」とキャラクターの名前のままで訳されました。「おじさん」も「Amca」と訳されたら、訳はもっと上手に見えると思います。
「もう3人も飲んじゃったんだぞ」は、なぜか「Şimdiden iki kurbağa bir sümüklü
böcek yedi.」と訳されました。最初は、詳しく説明していていい訳だと思いましたが、映画をよく見たらその情報が間違っていることが分かりました。英語の訳にも「It
already ate three people」のようにありましたので、トルコ語でなぜそんな訳が起こったのか気になります。
最後に見せたい訳は、「ハク、きっと戻って来るから、死んじゃダメだよ」という文章です。強い気持ちを持っている部分なので、ネットフリックスの「Söz
veriyorum, geri döneceğim Haku. Ölmeyeceksin.」の気持ちはオリジナルより弱いと思います。「死んじゃダメだよ」という部分は、千尋の焦りと、悲しみと、必死な気持ちを伝えています。怖がっている千尋がハクにお願いをしています。なので、「Kesinlikle
döneceğim. O yüzden (ben dönene kadar) hayatta kalmalısın/ölemezsin Haku.」のように訳したら、同じ気持ちがもっと上手く伝えられると思います。
エブル・オズトゥルク
【担当講師より】
「日本語トルコ語翻訳1」の授業で「好きな日本のアニメ・映画・本・漫画・ゲームを“翻訳”の観点から語る」というテーマで発表を行いました。これは発表原稿の一部をブログ用にアレンジしたものです。
著作権の取り扱いには最大限の注意を払っておりますが、不備などございましたらご連絡いただけますと幸いです。
画像はスタジオジブリより無償提供されたものを使用しました。
https://www.ghibli.jp/works/chihiro/#frame
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