好きな日本文化


 2022年のカタール・ワールドカップで、観客がスタジアムを出るとき、日本人観客だけがゴミを拾い綺麗にしていて、私はとても感心しました、そして私たちが恥ずかしくなりました。素晴らしいことですが、珍しいことだと当時のニュースになりました。日本文化はアニメや漫画、伝統、信仰など伝えられていますが、私は彼らの仲間に対する敬意、倫理観、そして言語に感心しています。

     日本には「道徳の時間」という授業があります。この授業は他の教科と同じように教えられ、高校生になっても終わりません。この授業は1日1時間だけですが、子どもたちは、他人を尊重し、親切にし、家族や動物、地球を大切にすることを教わります。どのように言うべきかを学び、常に丁寧な言葉遣いを心がけます。礼儀正しさは、お互いに最初にするお辞儀であらわれます。これは日本の文化の不可欠な部分で、誇るべきものだと思います。もしここレバノンの政府がこれらの教訓のいくつかを適用すれば、学校はもっと大切にされ、特に私たちの宗教文化においては、求められる経験になるだろうと思います。

     日本語には、丁寧に話すことの動詞の形があります。誰かと話すとき、相手が使う動詞の形に注目するだけで、相手がどの程度敬意を払っているかがわかります。例えば、「たべる」(يأكل)という動詞は、「ます」をつけることで「たべます」とも表現でき、話し手からの敬意があります。名前の後にはたいてい「~くん」「~さん」「~先輩」などがつきます。例えば、私たちは自分より立場が上だったり、年上だったりする人に「~先輩」等を使います。彼らの言葉のもうひとつの重要なことは、言葉の書き方です。日本は書道と漢字を重視していて、卒業後に書道を専攻する人もいるし、芸術科目のひとつにも選ばれています。私が学生の頃は、3年生までペン習字の授業がありました。しかし科目からなくなりました。アラビア語がどれほど美しい言語であるかは、アラビア語のさまざまな書き方を見ればわかるので、続けてほしかったです。そういえば、美術の授業がなくなったのもその頃でした。

     日本人が自分たちの文化をとても大切にしていることに驚きます。私たちの社会がそのような価値観の一部を見習うことを望みます。これが、私が長い間日本文化に触れてきた後に、日本語を学んでいる理由のひとつです。もし学生たちが11時間、他人に対してどれだけ心を配ることができるかを教わったら、社会全体にどんな影響を与えるでしょうか。人々が道にごみを捨てず、子供たちの口からは優しい言葉だけが出てくるのを心から待ち望んでいます。

 


著者:バッセル エスマイル

国 レバノン 

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Comments

  1. 私はレバノンのことをあまり知りませんが、きっと素晴らしい文化がたくさんあるんだと思います。それらを子どもたちに残していきたいですね。

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