千年の物語 ～A thousand years old tale～

 

千年の物語　　～A thousand years old tale～

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ヨルダンはどんな国ですか？

   実は、最初にこの質問を聞いたとき、私は頭が真っ白になってしまいました。ヨルダンとはどんな国なのでしょうか？私自身もここに移ってきたのはわずか4年前であり、まだこの国には馴染みがないので、考え続けました。

   ヨルダンはまだ発展途上国ではありますが、世界のどこにもない文化的、歴史的な多様性を持っています。ここでは、雨の中で踊る人々、昼夜神に祈る人々、天からの祝福を受ける人々の祭典が行われています。長い間踏みつぶされてきた壊れた道路には、そこを歩いたすべての人々の物語が刻まれています。厳しい状況にもかかわらず、人々は不可能なことにも笑顔で立ち向かい、祖父母の曲に合わせて踊ります。 

   春は長く寒い季節が過ぎ去ったことを告げる季節です。アーモンドの花が美しいピンク色に咲き、キング・アル・フセイン公園には桜の花を求める人々が訪れます。アジュルンは緑と黄色に覆われ、太陽は決して隠れません。伝統的な朝食では、ホットティーをいれている間、数百年前から伝わる家族の物語が語られます。山々からの美しい景色を見下ろしながら、一口飲むと、自然と心が落ち着きます。ヨルダンにはアラビアの民話、民族舞踊ダブケ、伝統料理フムス、遠い昔に滅んでしまったローマ帝国の遺跡など、さまざまな芸術が混ざり合っています。ローマ文化とアラブ文化が溶け合い、他に類を見ない融合物が生まれました。世界で最初に建てられた教会は、ジェラシュに今も残っており、太陽の光で輝いています。まだ欠けたパズルのピースには、語るべき物語があります。

   ペトラの秘密は建造されて以来、誰にもにわかりません。ドバイに超高層ビルがあるように、この「ローズシティ」には謎と物語が詰まった高くそびえる神殿と要塞があり、解き明かされるのを待っています。

   私の先生は以前、「もし武士たちがペトラで戦ったら、どんなにかかっこいいだろう！」と言っていました。 私は、この素晴らしく驚くべき場所がどのように自己を語るだろうか、私たちはそれについてどのように語るだろうか、と思わずにはいられません。

　

筆者：ノーラアルフダ・アリ・ナフィ

国　：ヨルダン

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